株式会社ベルシステム24 は全国規模でコールセンターや事務職を中心とした人材派遣・アウトソーシング事業を展開する企業です。
同社では、数万人規模の過去応募者データを保有していたものの、その「掘り起こし」業務は各拠点の裁量に委ねられており、成果や運用方法に大きなバラつきがありました。この課題を解決するため、採用部門主導でCastingONEを導入し、全社統一の採用マーケティング基盤の構築に踏み切りました。
今回は、本プロジェクトを推進された採用部門の責任者様に、導入の背景と現場を巻き込んだ組織変革のプロセスについてお話を伺いました。
TOPICS
- 課題
- 掘り起こし業務が各拠点の裁量に委ねられ、属人化と機会損失が発生していた
- 担当者の手作業に依存しており、どのくらい成果が出ているのか可視化できていなかった
- 過去数万人の応募者データという「資産」を活用できていなかった
- 解決策
- 採用管理システムとのデータ連携の自動化や配信を仕組み化
- CastingONEの求職者サイトを活用し、応募獲得を仕組み化
- 求職意欲の可視化機能の活用により、今まさに動ける層へのピンポイント架電を実現
- 効果
- Web広告経由と同等の応募率を維持しながら、応募単価1/5を実現
- 求職意欲の高い層への絞り込み架電で、架電効率が飛躍的に向上
- 担当者2名で全国拠点の配信運用を一元管理できる体制を実現
過去数万人の応募データが未活用。拠点ごとにバラつく「属人的な掘り起こし」からの脱却

—— まず、CastingONE導入前の採用活動における課題について教えてください。
最大の問題は、掘り起こし活動が各拠点の裁量に完全に委ねられていたことです。
取り組みの温度差は大きく、成果を出している拠点がある一方で、リソース不足から全く手つかずの拠点も存在していました。組織として統一した運用の仕組みがないまま放置された結果、自社が保有する数万人規模のデータが活用されず積み上がり続けていました。
—— 従来はどのような掘り起こしを行っていたのでしょうか?
運用は拠点ごとにバラバラで、手法はかなりアナログな状態でした。
各拠点の取り組みを具体的に見ると、担当者が手作業でメールを配信したり、案件が入った際に過去のリストから個別に電話をかけたりしていました。小規模な拠点では、面接担当者が自分の記憶を頼りにピンポイントで連絡するケースも多く見られました。
いずれの手法も、個人の経験や記憶に依存しており、「誰がやっても同じ成果が出る」状態にはほど遠いものでした。手作業ゆえに時間もかかり、継続的なアプローチも難しい。担当者が変われば成果も消える構造で運用を行っていました。
決め手は「仕組み化によって再現性のある運用が行える点」。工数をかけずに、全国の拠点を動かす運用体制へ
—— CastingONE導入の決め手は何だったのでしょうか?
手作業や個人の記憶に頼るのではなく、システムを使って全拠点が同じ運用を行えること、かつ効率的に過去応募者へアプローチできる点に惹かれました。
一部の拠点では掘り起こしで成果が出ていた実績がありましたが、各拠点に同じようにやらせるのは現実的ではないと思っていました。担当者の工数には限界がありますし、そもそもやり方が属人化している状態では横展開もできません。
CastingONEでは、条件に合った求職者への自動メール配信や架電対象の絞り込みをシステムが担ってくれます。これまで手作業で行っていたリストアップや連絡作業を大幅に削減しながら、誰がやっても同じ運用ができる。「全拠点が同じ基準で動く未来」現実として見えたのが、導入を決めた瞬間でした。
過去応募者への的確なアプローチで採用コストを大幅圧縮。応募単価はWeb広告の1/5。

—— 導入後の成果について教えてください。
CastingONEからの応募数は想像以上で、応募単価は新規Web広告と比較して1/5程度になっています。過去に接点のある求職者へ再アプローチするだけでこれほどの成果が出るとは、正直嬉しい誤算でした。
💡 CastingONEでは、自社の求人案件を掲載できる専用の「求職者サイト」を構築できます。地図検索や条件絞り込みなど求職者が仕事を探しやすい設計になっており、過去応募者へのメール配信からサイトへ誘導することで応募獲得を仕組み化できます。
—— 求職者サイトへの集客以外にも、効果を感じた部分はありましたか?
架電の精度が大きく変わったことで、採用につながる確度が上がりました。従来は担当者の記憶や勘に頼るしかなく、誰に電話をかけるかは属人的な判断に委ねられていました。しかし今は、求職意欲の可視化で「今まさに動ける人」がデータで分かり、ピンポイントで架電ができる状態になっています。
💡 CastingONEでは、配信経由で求職者がサイトに遷移した際、求職意欲を確認するアンケートがポップアップで表示されます。「今まさに仕事を探している」求職者を自動的に可視化できる仕組みです。
全国の掘り起こし運用基盤を少人数で完結。日々の運用負荷を最小限に抑え、全拠点を一元管理
—— 導入にあたって、運用体制はどのように構築されたのでしょうか?
現在は担当者2名で、全国拠点の掘り起こし運用基盤を担えています。導入前は工数増加を懸念していましたが、日々のランニングはほぼシステムが担ってくれる設計になっていたので、想定よりもはるかに軽い運用で済んでいます。
本部側で配信の設計・実行を担い、拠点側は求職者データの評価管理と架電対応に集中する。この役割分担を明確にしたことで、少人数でも全社統一の運用が成り立つ体制になりました。
💡 CastingONEでは、配信対象やデータインポートの設定を初期に作り込むことで、条件に合った求職者への配信が自動で走る仕組みを構築できます。また採用管理システムとの連携機能により、応募者データの取り込みから応募の流れを自動化する仕組みの構築が可能です(連携をサポートしている採用管理システムについては、お問い合わせください)。
—— 全社統一の運用に対して、現場から懸念の声はありましたか?
導入当初は「統一された運用でこれまでの独自アプローチができなくなるのでは」「かえって応募が減るのでは」という懸念の声もありました。ただ、実際に応募数として成果が表れたことに加え、先ほどお話しした求職意欲の可視化によって現場の架電効率も上がったことが大きかったと思います。「手応えのある電話が増えた」という現場の実感が広がり、自然と受け入れられていきました。
今後の展望:自社データベースを「採用マーケティング基盤」へ
—— 今後のCastingONE活用について、期待されていることを教えてください。
配信条件や対象セグメントを変えながら効果検証を積み重ね、「どの層にどんなアプローチをすれば響くのか」という勝ちパターンを確立していきたいと考えています。CastingONEには、その試行錯誤をともに支えてくれるパートナーとして、分析・配信機能などのさらなる進化に期待しています。
—— 最後に、検討中の方へメッセージをお願いします。
採用活動において、過去に接点を持った求職者は実は大きな資産です。しかしその資産を活かしきれている企業は、決して多くありません。属人的なアプローチに限界を感じながらも、仕組み化できずにいる——そうした課題を抱えている企業にこそ、掘り起こしに向き合ってほしいと思います。
「誰がやっても同じ成果が出る仕組み」を再現性をもって実現できる点がCastingONEの強みだと感じています。自社のデータベースを採用に活かしきれていないとお感じの企業は、ぜひ一度検討してみてください。